2016年02月14日

【お悩み相談】既婚者、彼女アリ、友達が好きな人を好きになってしまったら? 彼氏候補、夫候補の男友達のつくりかた

■あの日

 ご無沙汰しています。最近、すったもんだがありまして、森田童子のような毎日です。もういろいろわからなくなってしまいました。こんな時はやっぱり、ずんどこべろんちょ様に話を聞いてもらうしかありません。気持ちの整理もつかぬまま筆をとりましたので、意味不明かもしれません。乱筆、どうかお許しください。


 あれはベッキーとゲスの不倫、SMAPの解散騒動、小保方さんの手記などで世間がカマビスシイ1月のことでした。この忌まわしい事件はトノガタの友達のフミハル君からLINEで幕を開けました。そこにはトノガタとイクミのLINEのキャプチャー画像が添付されていました。

イクミDX「ケンちゃん。素敵なイブとクリスマスをありがとう。USJに連れて行ってくれたり、オシャレなプレゼントをくれたり、ほんとうに、ほんとうにありがとう。幸せだった。ずーーーっと幸せだった。一緒に居られるだけで、ただただ幸せだった。」

トノガタ「幸せだった」

イクミDX「ヒルズ族に教えたい。ほんとうの幸せは、お金がかからないよって」

 完全にベッキーとゲスのパロディでした。フミハル君にはLINEを教えていなかったので迷惑LINEかと思ったけど間違いなくフミハル君でした。どうして私のLINEを知っているのか聞くと、フミハル君は「ケンタのクローンiPhoneだよ。ダイブがいうには、元旦にイクミがケンタの家に挨拶に来っていうんだよ。半信半疑だったけどケンタのクローンiPhoneをつくったらこれだ!」と。

 トノガタにはもうひとりダイブ君というお調子者のオタクの友達がいます。ダイブ君はトノガタと幼馴染で家も近所同士のWEBデザイナーです。WEBデザイナーならLINE画面を偽造するなんて朝飯前のはず!3人が結託して私をからかっているのだと思いました。

 昨年11月に、ずんどこべろんちょ様にお便りしてから、結局、告白などはないまま時が過ぎてしまいました。無論、夜の営みを所望されることもなく、クリスマスを迎えたのですが、イブもクリスマスも私は普通に仕事でした。イクミDXもそうだったはずです。それに年末にイクミDXとコミケに参戦した際、トノガタと会いましたが、イクミはいつも通りそっけない感じでした。

 イクミDXはずけずけものを言うタイプで可愛くない性格です。一例を挙げますと、トノガタに面と向かって「服が中学生みたいでダサイ、絶対にお母さんに買ってもらってる」と言っていたし、フミハル君には「ハゲてるのに丸坊主にしないのは潔くない」と言っていたし、ダイブ君に至っては「ガキデカにしか見えない」と笑う始末です。そういうことは思っていても本人に言うことはないと思うんですけど。

 だからトノガタはいつも苦笑していました。イクミDXは本当はいないほうが断然いい感じなのです。でも私ひとりというのも気が引けます。他に誘える子もいないので仕方なくついてきて来てもらっていただけなのです。だからトノガタとイクミDXが付き合ってるなんてありえないんです。

 でもフミハル君は「ケンタにはクローンiPhoneはまだバレてない。このまま泳がせて確実に証拠をつかみたいから協力して欲しい。僕はケンタを監視するから、猫村さんはあのクソビッチを監視して欲しい。疑うならイブとクリスマスの足取りを探って欲しい」と。

 フミハル君はすごく怒ってました。イクミDXのことを女狐とも言ってましたから。トノガタのタイプは明らかに私のほうだからイクミDXに靡くとしたら色仕掛けしか考えられないというのです。フミハル君はどうもイクミDXに気があったらしいです。フミハル君は初めて会った時、イクミDXの声を涼宮ハルヒに似てると言って興奮してましたから。そんな童貞のフミハルレポートは続きました。

トノガタ「言われた通りに試してみたけどダメだ。全然、気づいてくれない。あんまり遠回しにせずに普通に言ったほうがいいのかもしれない。時間がかかってしまうから。イクミちゃんが修羅場になってしまうのが辛いけど卒論書くから待ってて欲しいな。こんな感じで待たせるのは本当に心苦しいけど、待ってて欲しいな」

イクミDX「ケンちゃんおはよう。大丈夫だよ!待ってる。だからケンちゃんは焦らないで。大丈夫だよ!卒論提出できたら、ケンちゃんにいっぱいワガママ聞いてもらおうっとー!笑」


 いちいちベッキーとゲスのパロディなので、とても信じることができませんでした。でもクリスマスイブにイクミDXがUSJに行っていたのがわかって揺らぎました。トノガタと一緒だったかまでは確認できなかったのですが、それでも私は真実を知るのが怖くてドッキリだと思うとしました。だからフミハル君に言ってやったのです。

「お前いい加減にしろよハゲ!どうせお調子者のダイブと自作自演してんだろ!イクミに相手にされないからって私を弄ぶなよ!クソ童貞どもが!」

 と。そうしてLINEもブロックしてしまったのです。

 そんな私に業を煮やしたフミハル君はダイブ君とともにアポなしで大阪まで会いに来ました。LINEのIPから私の自宅を特定していて、ほとんどハッカーです。しかもなぜか立ち食いの「いきなり!ステーキ」に連れて行かれました。いきなり!ステーキならアキバにもあるし、椅子がないんじゃ疲れます。やっぱり童貞って気がきかないです。

 それはさておき、そこで二人はクローンiPhoneの実物を私に突きつけました。そして私の見ている前でクローンiPhoneを待機させて、トノガタに「おまえがイクミと出来ているのは知ってんだぞ!マサコちゃんに教えといたからな!吠え面かきやがれ!」とLINEを送信したのです。クローンiPhoneはバレていないから、二人はまたLINEで連絡を取り合うはずだと。そして……


トノガタ「さっきフミハルからLINE来た。マサコちゃんに僕達のことを告げ口したらしい」

イクミDX「あのハゲ!何してくれてんだよ!シナリオが台無しじゃん!」

トノガタ「ごめん、僕のせいだ」

イクミDX「なんでケンちゃんが謝るの?ケンちゃんは堂々としていてよ。だけどハゲは許さない。殺す!」

トノガタ「いや、殺すのはちょっと…どうしよう」

イクミDX「逆に堂々とできるキッカケにするしかないよ」

トノガタ「うん…そうだね。こうなったらそうするしかないね」

イクミDX「オフィシャルになるだけ!」

トノガタ「よし!」

イクミDX「ありがとう文春」

トノガタ「感謝しよう」

イクミDX「うん!それに不倫じゃありません!」

トノガタ「うん!」

イクミDX「略奪でもありません!」

トノガタ「うん!」

イクミDX「センテンススプリング!」



 事実はあまりに残酷でした。気が触れた私はフミハル君とダイブ君の慰めの言葉も聞かず、気がつけばコケシみたいなペッパーミル(胡椒入れ)で二人をボコボコに殴ってました。そしてキレた私はその勢いでイクミDXを襲撃しに行きました。

 イクミDXは予想していたのか、家の前に仁王立ちになっていました。私が怒りのまま殴りかかろうとしたその時、イクミDXが放ったカウンターは衝撃の告白でした。

「アンタはワタシを殴れない。ワタシのおなかの中にはケンちゃんの子がいるからね」

 崩れ落ちた私に、イクミDXは語り始めました。

「マチアソビから帰った次の日(2015年10月12日体育の日)、アキバで会ってエッチしたら出来ちゃった。Trefleのライブの時(2015年5月)にはもう付き合ってたし、エッチしまくってたけど、年齢が彼氏いない歴のアンタが可哀想だから言いそびれちゃってね。アンタがケンちゃんを好きになったと言った時は本当に愉快だったわ。これで昔の復讐できると思ったからね」

 イクミDXは貞子のような顔で嘲笑っていました。昔、私がイクミDXをオタクのヒモ男と別れさせたことを、本当はまだ根に持っていたのです。善意でしたことですが、少し膨らんだお腹を前に何も言返せませんでした。

「ケンちゃんにはね、アンタのことはビッチだって言ってある。バンドマンとか、オラオラEXILE系とか、売れない芸人とかやりたい放題って。だからケンちゃんにも手を出そうとしてるから気をつけてって。ケンちゃん、すぐに信じたよ。ケンちゃんって素直だからね。ワタシがベッキーの不倫は本当は陰謀なんだよって言ったらすぐに信じてたし。でもケンちゃんは優しいから、遠回しにアンタを遠ざけようとしてた。なのに鈍すぎなんだよ。だから次にみんなで会う時に、ケンちゃんは全部告白するつもりだった。それでアンタは用済み。なのにあのバカ二人のせいで、全部台無し!」

 その後のことはもう何も覚えていません。ただただ泣いていました。気がついた時には家にいて朝になっていました。フミハル君とダイブ君が家に送ってくれたようです。

 フミハル君とダイブ君が善人だったことだけが救いです。私は二人をぶん殴った勢いでそのまま「いきなり!ステーキ」を飛び出したのですが、胡椒でお店をめちゃくちゃにしていたので、その後二人はお店やお客さんに平謝りだったそうです。フミハル君のスマホとダイブ君のタブレットも破壊してしまったし、二人には本当に悪いことをしました。二人に傷とアザをつくり、損害を与えた償いは、お金で解決しようと思いましたが固辞されました。

 「友達の罪は俺たち罪、俺たちに免じてどうかケンタを恨まないでやってほしい」と言って。

 これが男の友情という奴なのでしょうか。心が広すぎます。ただのハゲとお調子者のオタクだと思っていた自分が情けないです。

 
 今回の件で、結婚に関する自分の気持ちがよくわからなくなってしまいました。あんなに結婚したいと思っていたのに、もう結婚なんてしなくてもいいと思えてきたのです。好きでもない相手とならしたくないのは確かだし、このまま一生独身だったら子供がいない人生もありかなって気もするけど、でも、それはやっぱりさみしいかなぁ、やっぱり結婚したいかなぁ……

 とにかくもう恋愛結婚する自信がないです。見た目にも性格にも全く自信がなくなりました。私はモテないけど、少しぽっちゃりした佐々木希と言われることもあるので、峰岸みなみに似たイクミよりは可愛いんだと思ってました。だけどそれもきっと勘違いです。だってフミハル君だって最初はイクミが好きだったわけですから。イクミDXがいうように私は本当に鈍くて、男心が全然わかってない痛い女なんだと思います。性格的にも女性らしくないから、男が喜ぶあざとい女を演じるのは無理があるし、イクミDXみたいに狡猾でシタタカな泥棒猫にもなれません。男を誘惑できるほどのエロい身体でもないし。もう完全に自信喪失しました。


 ようするに私が言いたいのは、結局ところ、私はどうすればいいですか?

 そしてイクミDXを呪い殺す方法を教えくださいまし!

 呪いの藁人形は今のところ効果が出ていません。貴船神社にも行って祈願もしたし、正式な作法でやったからすぐに死ぬのかと思ったけど今もピンピンしているようです。せめて二人が別れて仕事も無くして住むところも無くして指名手配されるくらいの展開になれば私の気も晴れると思うんですけれど……
 
 
 アドバイスのほど、どうかよろしくお願いします。私を救ってくださいまし、ずんどこべろんちょ様!




 平成27年2月6日 傷心 猫村マサコDX 拝




 ※本人の了承の上、個人情報を伏せ、一部修正して掲載しています。





 う〜ん、まさかイクミが刺客とは……親友に裏切られるのは辛すぎますね。どう慰めの言葉をかけてよいのか、わかりません。私がこういう事態まで想定しておくべきでした。ライバルが現れたらどうするか、誰を警戒すべきか、どうやって潰すか、そういう話もしておくべきでした。申し訳ない。

 しかし、ひとつ言っておきたいのですが、呪い殺す方法は知らないです。笑

 正味な話、報復してマサコが不幸になってしまったら、その時には本当にマサコの負けですから。新しい恋、出会いに怖気づくのもダメです。それもイクミに負けたことになります。トノガタとの恋とイクミとの友情はもう終わったのです。いつまでも引きづらずに、もう綺麗すっぱり忘れてしまいましょう。思い出の品は思い切って全部処分してください。どうしても気持ちが収まらないなら、イクミに見立てた人形に呪いの言葉をありったけ吐いて、ナイフで刺しまくってから、灯油、液体燃料などをかけて燃やしてください。灰は川に捨ててください。これでイクミが死んだり不幸になったりはしませんが、マサコの心から鬼が出ていくでしょう。一回で、収まらないなら何回でもやってください。注意としては人に見られないよう。


 じゃあ、では今回はこうしましょう。

①敗因分析
②彼氏候補、夫候補の男友達のつくりかた
③既婚者、彼女持ち、友達と同じ人を好きなってしまったら
④失恋したら

 これについて話します。この経験を活かせるように。次はよい恋愛ができるように。

 今回は約2万1千字超あります。長くなりますが、ゆっくり、繰り返し、読んでください。

 


■その前に、疑問

 前回のお便りでイクミとオタクの駄目男を別れさせたとことがあるという話がありましたが、イクミが語った復讐の動機は、その時の怨恨ですね。本当はマサコを許してなくて、復讐する機会を狙っていたんだと。

 でも本当にそうなんでしょうか?私には少し疑問があります。イクミは自分を悪者にしたのではないかという気がするのです。マサコを諦めさせるために。イクミはトノガタを素直で嘘を信じやすいと言ってますよね。それって悪いのは騙した自分だと暗に言ってるようにも思えるのです。それにイクミがここまでしたのはマサコにトノガタを奪られてしまうのが怖かったからなのでは?多少なりともトノガタの気持ちがマサコに向いていたので、イクミはマサコをビッチだと信じ込ませることで遠ざけさせようとしたのでは?

 今更どっちでもいいことですが、復讐心を抱えたまま友達で居つづけるというのは、男としてはちょっと考えにくいんですよね。女ってそんなことができてしまう生き物なんですかね?

 本当のところはわかりませんが、私の推理はこうです。イクミはマサコを許していたけれど、おそらく2015年8月お盆の'すしざんまい'の時にトノガタがマサコを気に入っているのがわかって焦ったのです。'すしざんまい'の時にトノガタはマサコに連絡先を聞いたんですよね。ならその時はまだトノガタはイクミとは男女の仲にはなっていなかったはずです。普通、彼女がいる前でその女友達に連絡先は聞かないですから。それで、トノガタが自分のことをただの友達と思っていることがわかってイクミは焦ったんだと思います。だからマサコのあることないこと言ってビッチだと思わせた。そして色仕掛けをしたのでしょう。そんな仮説が浮かびました。


 まぁ、こんな推理をしても、イクミのいう通りだったら何の意味もないんですけど……




■敗因分析

 辛いと思いますが、なぜこのような結果になったのか、次こそは幸せな恋愛をするために考えてみたいと思います。

 自分に自信を無くしてしまったということなので、まずは希望のある話をしましょう。女の見た目に対する男の許容範囲が実はかなり広いという話。


1、イクミのピンク戦略にトノガタが負けた

 総合的に見てある程度のレベルに達していると判断すれば、男はかなり妥協できます。まあ個人差はありますが、わかりやすい例を出すと白濱亜嵐くんには峰岸みなみは抱けるレベルなのです。

 なぜそうなるのかというと、一言で言って性欲のせいです。男が欲求不満の時は、女が10%増しで可愛く見えてます。さらには元々性欲が強い男は、常に女が10%増しで可愛く見えています。だから「あの日」の白濱亜嵐くんには20%増しで峰岸みなみが可愛く見えていたわけです。

 ということはですよ。女の戦略として男の性欲を掻き立てるというのは効果が高いはずです。狙った男には、露出度の高い服、身体のラインが出る服を来て、甘い匂いを漂わせ、目をじーっと見て、無駄に触り、猫なで声を出せばいいのです。恋愛感情もへったくれもありません。性欲を高めさせて、手を出してくるように誘い込めばいいのです。

 しかしそう簡単に股を開いてはいけません。たやすく手に入れたものにはあまり価値を見出さないのが人間の性です。簡単に股を開くと、100%ビッチ認定されますし、やっただけで満足してそこで終わってしまうか、自分の都合のいい時にしか連絡して来なくなります。つまり自分に価値があるかどうかではなくて、男のモチベーションを維持させつつ、男に努力と我慢の積み重ねをさせることが、女の価値を上げるのです。

 その前に、そもそも、いい男とは性欲に振り回されてない男のことです。いい男は性欲を飼い慣らしています。いきなり手を出したりしないし、ガツガツしない。だから誘惑されても「キミ、面白いね」と余裕でスルーできるのがいい男なのですが、トノガタは女慣れしてなさそうなので、コロっと行ってしまったのかもしれなせん。

 今後、ふたりが幸せになるかどうかは知る由もないですが、マサコに嫌な思いをさせたという思い出は二人の心にずっと残るだろうと思います。絶交までしたわけですから忘れてしまうことはないはずです。それもまた復讐だと捉えることです。イクミは正々堂々と戦えば良かったのにそうしなかった。自分に自信がなかったのか、トノガタの気持ちがマサコを向いていたのか、ともかく卑怯な手を使わないと勝てないと判断したのでしょう。そうならばマサコは最初からイクミに勝っていたのです。事実はどうであれ、そういう可能性もあるということは心に留めておいて欲しいです。だって本当にそうなら自信を無くす必要なんてないんですから。ようはトノガタが性欲に負けたのであって、マサコがイクミに負けたのではないです。



2、積極性がなく、敵を知らぬがゆえに負けた

 マサコはイクミの性格や男性の好みのタイプをよく知っているでしょう。だけど見抜けなかったのはどうしてですか?イクミを信じていたから?無論、二人して隠れていたからわかなかったわけですが、おそらくマサコは恋している自分の気持ちにしか意識がいってなかったのでしょう。だからイクミに気を回わす余裕がなかった。恋をすると周りが見えなくなるといいますが、マサコはまさにそう状態だった。しかしですよ、イクミは違っていたのです。マサコがトノガタにホの字なのを知っていましたから、マサコをよく見ていました。マサコが知らないことをいいことに情報を得ていました。つまりイクミはスパイのようにマサコの動向を見通していたわけです。マサコの手の内を把握して動いてたわけですから、勝てるわけがありません。

 ここでひとつ教訓を得たと思います。すなわち、

恋をしているときは、周りを見ろ。敵がいたら第三者のふりをして近づいて、潰せ」

 どうやるかはもう覚えましたよね?イクミが見せてくれたわけですから。この点はイクミに感謝しましょう。「シタタカになれない」じゃなくてシタタカになるんです。一夫一婦制がいいのなら彼氏候補、彼氏、夫を狙う者とは戦わないといけません。シタタカといっても小悪魔になれというのではありません。受身でいるだけだと脈がないと思われることもあるで、積極性はある程度必要なんです。

 まぁ、たとえば、「〜って映画を観たけどつまんなかった。〜方を観ればよかった」とか「〜って店がクソ不味かった。ググったらみんな不味いって書いてた。向かいの店の方は絶賛されてたけどアタシ、最初、そっちに入ろうとしたんだよ。くそう!」とか、「最近、カレーつくるのにハマってる。お母さんに食べてもらったらすごく褒められた」とか「ジムに通おうと思うんだけど、いいところ知らない?」とか、「今度どこどこに行くんだけど独りだし初めてのところだから不安だなぁ」とか、相手の出方を探るようなさりげない誘導形式で攻めるといいでしょう。

 直接的に誘うと断られた時に辛いので。曖昧な誘導なら、相手が気づかなければそれまでだし、気づいたらそれも相手が決めますから、誘われてもおかしくないし、誘われなくても何もおかしくないです。これならただの普通の会話ということができます。つまり積極性というのは相手をコントロールすることでなくて、自分からやりたいことを暗に提案していくけど、選択はあくまで相手の意志に委ねるというスタンスです。男だと相手の都合も聞かないで強引に決めようとする人が目につきますが、そういうのは論外ですよね。自由を束縛されると誰でも逃げて行きます。ですから自分が希望を提案した場合は、選択は相手に委ねる。逆の立場でも同じ。相手が希望を提案した場合は、選択は自分でする。OKならOK、嫌なら嫌という。お互いの意志を尊重した自立した人間関係というのはそういうものです。

 マサコはトノガタとそういう関係を築けていましたか?




■彼氏候補、夫候補の男友達のつくりかた

 結論から言って、男友達をつくるということは、お互いの意志を尊重した自立した人間関係を築くということです。それにはまず自分の希望と意見をちゃんと言うようにしないといけません。恋をすると「あなた色に染まりたい」という気持ちになる人もいると思います。あるいはまだまだ男性優位社会ですから、恋人でなくても男性を立てなきゃいけない、男はプライドの生き物だから女は一歩下がっていなきゃいけないという慣習に従っている人もいるでしょう。マサコもそういうタイプでしょうか?

 イクミはどうですか?ズケズケものを言うタイプということならトノガタとの会話やLINEでもズケズケものを言っていたでしょう。イクミは本気だった。本気でトノガタと結婚したいと思ってた。私はこういう人だし、こうしたいし、ああしたい、これは好きだけどこれは嫌い、ここは譲れるけど、これだけは譲れない。そうやって自分を包み隠さずにしゃべってた。そういう会話が出来ていたのだとしたら、トノガタも、どういう距離で付き合っていけばいいかわかりやすいし、同じように自分の希望と意見を言いやすいでしょう。

 マサコもそうしてみませんか。何をどうしたいのか、何をどう考えるのか。自分の言葉で言うのです。価値観が100%合致する他人なんていません。価値観をすり合わせていくこと、すり合わせられないところは思い切って放置すること。嫌なことは嫌と言うこと。歩み寄れるところは歩み寄る、できないところはスルーの繰り返し、この作業を怠ってしまうと、友達になることも難しいと思います。

 本音を言わない女を男は「嘘つき」と思う傾向があります。気持ちと裏腹のことを言ったり、作為的に不機嫌にしてみせたり、無駄に疑ったり、態度で察しろと強要したりするのは「人格に問題がある」と思う傾向があります。テストなのかもしれませんが、男はそれをやられるとうんざりします。人として信用できなくなるし、信頼されていないと思うからです。そういう相手には心は開けません。

 愛しているならわたしの本心がわかって当然だろうというのは一理ありますが、しかし、婉曲な表現や曖昧な態度から正解を導き出せるとしたら彼はエスパーでしょう。なぜ人間には言葉があると思いますか?なぜ人間にはひとそれぞれ心があると思いますか?愛は矛盾のない愛の言葉、愛の態度で伝えない限り伝わらないものです。以心伝心に期待してはいけません。嫌いな人、興味がない人には特にそうです。はっきとした言葉と、態度で示さないのは勘違いを助長させることになります。

 家族、友情、愛情、先輩後輩、ビジネス...人間関係は溝が出来ていることに気がついた時には手遅れになっていることが多いです。それは日々、言葉で、愛、事実、意志、連絡、目的、時間の確認をしていないからです。言葉は嘘をつくために使うこともできますが、言葉の最も有用な使い方は「確認」です。戦場や病院などでは事実、意志、連絡、目的、時間の確認のために非常に気を使います。なぜならそれらを共有できていないとチームワークが乱れるし、判断を誤るからです。戦場や病院などでは判断をひとつでも間違えると命に関わります。

 日常生活ではそこまでシビアでないにしても、情報共有というのはそれくらい大事なことなのです。ビジネスでもそうですよね。契約合意に至るにはとことん、事実、意志、連絡、目的、値段、期日の確認をします。不平等や、言った言わないを避けるためにやるわけです。そして法的な拘束力のある契約書をつくります。契約書があれば相手に契約不履行されても自分の権利が守られますからこれは絶対につくるわけです。

 結婚もいわば妻と夫の契約ですよね。ならば契約書をつくることもできるはずです。

結婚契約書 ふたりで作る! 結婚生活のハッピールール




結婚契約書 ふたりで作る! 結婚生活のハッピールール』という本を読みましたが面白かったです。家事の分担、病気の時の対処、ケンカした時の仲直りの仕方、浮気や契約不履行の罰、朝起きる時間と夜寝る時間、記念日や休日の過ごし方、果ては味の好みまで事細かに共同生活の仔細を決めるのだそうです。これをちゃんと紙で契約書にして、冷蔵庫に貼ったり、手帳に貼って、いつでも確認するわけです。契約は出産、転勤、引越し、介護など生活の変化に合わせて都度、変えて行きます。問題が起きる度、不都合が生じる度に見直します。結婚記念日や正月にも再確認します。こうすることで家庭を共同で運営するということにおいて夫婦はチームであるということを忘れることはできなくなるというわけです。

 
 つまり結婚とは「対等な関係で、自分たちで創造していく幸福のための生活動態である」


 この意識を持っているいないか。持っている夫婦はそう簡単に壊れないと思いますが、持っていない夫婦はどうでしょう。目的意識さえ共有できていないわけですから、「おまえが悪い」「あんたが悪い」「言った」「言わない」になるでしょう。お互いが自分を被害者だと思い込んで自己正当化し、相手が悪いと思い込む。その結果、外に癒しを求める、復讐のために浮気する、家にお金を入れない、酒・ギャンブルにハマる、家事育児を放棄する、離婚する。これでは子供は生きた心地がしないです。


 結婚は人生の墓場。家事、育児、夫の世話、介護、親戚付き合い、ママ友、共働き、金銭苦……自分の時間を浪費されるだけ。こんなのしないほうがいい!

 とまで言う人がいますが、そういう人に聞きたいです。

「結婚をどう位置づけているのか。誰が位置づけるべきものなのか。自分の主体性、責任というものをどう考えているのか。愛することとはどういうことだと考えているのか」

 私は全部答えられますよ。今言いましたように、

 結婚とは「対等な関係で、自分たちで創造していく幸福のための生活動態である」です。家を持ち、子供が二人いて、夫は仕事、妻は主婦、うんぬんなんていうロールモデルなんて全く関係ないです。伝統、世間体、親の希望、親族の希望、友達への見栄、結婚式をするしない、ダイヤモンドの結婚指輪、籍を入れる入れない、年齢差、年収差、長男、長女、子供つくるつくらない、同居するしない、親戚づきあいするしない
結婚歴、職歴、犯罪歴……全部どうでもいいんです。結婚は夫婦のための関係なんですから、それ以外の人は誰も口出しする権利はありません。

 では「対等な関係で、自分たちで創造していく幸福のための生活動態である」とは何か。

 実存哲学者で作家で戯作家のサルトル(1905〜1980)と、フェミニストで作家で哲学者のボーヴォワール(1908〜1986)は契約結婚しました。その内容は、

「パートーナー関係を維持しつづけるが、お互いに別の人とも自由恋愛をしてよい」

これは冗談ではなくて、本当にそうでした。一緒に住んでいた時期もありますが、ほとんど別居で通い婚のような感じです。しかし添い遂げました。お互い若い頃は別の恋愛相手がいました。バイセクシャルでもあったボーヴォワールには彼女がいました。

 そこまで極端でなくても、夫婦が一から十まで自分たちで自由に決めるのが結婚という生活のあり方です。女に家事育児介護を強いて家に縛り付けて、名付けて「嫁」という、そういう支配者がつくった前近代的な因習の結婚に自分を合わせる必要なんてこれっぽちもないですよ。日本は見掛け上は民主主義です。曲がりなりにも基本的人権を認めていますからね。わざわざ自分から奴隷になり下がるのはマゾヒズムもいいところです。

 ですから、自分の主体性、責任とは「対等な関係で、自分たちで創造していく幸福のための生活動態」の実現のために主体的に責務を果たすことです。そして、それを愛するというのです。お互い健康なら収入、家事、育児、介護を分担するなんて当たり前の話です。もし「対等な関係で、自分たちで創造して
く幸福のための生活動態」を自分たちで実現できないのなら、支援してくれる人、団体に助けを求めたらいいだけです。

 結婚の話に飛んでしまいましたが、恋愛関係や友人関係ではさすがにここまでする必要はないでしょう。しかし男が女を友達にするのは「相棒と認めた時だけ」ということは忘れないでください。人として信用できるし、信頼してくれる人を友達にするのは当たり前の話ですよね。女同士だってそうでしょう。本音を言わない人、振り回す人を友達にはしないはずです。ならば男に対しても相棒になるという姿勢が大事です。

 サルトルとボーヴォワールがなぜ自由すぎる契約結婚をし、しかも破綻しなかったか、その理由も同じように考えられると思います。サルトルは何度か普通の結婚を申し込んだこともありましたが、ボーヴォワールは固辞したそうです。二人は第二次大戦後のヨーロッパを代表する知性ですから、実存主義とフェミニズムと深い信頼の上で二人は契約結婚を選択し続けたのだと思います。基本的に二人は思想が近かったということもあると思います。同じ方向を向いていたから、相棒というか、戦友のような間柄だったのかもしれません。

 相棒になるというのは、別の言い方をすると、男はこういう女が好きなんだろうとか、社会が要請している諸々の女らしさを手放すことです。普通、身体が女性で髪がそこそこ長く、女性装をしていれば女に見えます。なら、ことさら女らしさを追求しなくても大丈夫です。ようは難しく考えず女友達に接するように正直にしていればいいのです。それでガサツなところがバレても人としての常識とマナーがあれば意味もなく嫌われたりしません。

 結局のところ、誰が相手であれ、対等な関係を結びたいのであれば、人間としての自分を見せるしかないと思います。

 それで友達になれたらシメタものです。そこから後はジリジリ間合いをつめていけばイイだけですから。まぁ友達になったのはいいけど、本当に友達で終わってしまいそうということもあるかもしれませんが。その場合は、そうですね、もし自信があるのなら、記念日などに以下の魔法を使うといいでしょう。

・普段はラフな恰好でしか会わない。身体のラインを出さず、長ズボン、長袖。香水もつけない。長髪なら結ぶ。
・相手の誕生日に、相手が好きそうな女性らしい恰好で完全武装して会う。会った瞬間に「今日だけ彼女にしてもいいよ。(いたずらっぽく笑う)」と言う。
・自分の誕生日に、相手が好きそうな女性らしい恰好で完全武装して会う。会った瞬間に「今日だけ彼女にしてください。(顔を真っ赤にして照れる)」と言う。



 ギャップのマジックです。自信があればですよ。笑

 
 これはスベルと重傷を負うので慎重にやってくださいね。


「ファッ!?全然面白くないんだけど」

 とか

「じゃあ金払えよ1万円www」

 
 なんてことになったら死んでも死にきれなくなりますから。。

 
 もし魔法が効いたら、その時だけでもちゃんと女性として扱ってくれるはずですからすぐわかると思います。帰り際などでも「いや、今日の感じのほうが全然いいね!おれ、キミを誤解してたわ」とかなんとか言うかもしれません。その時は「じゃあこれからはそうしようかな」と、次回以降もその路線に切り替えてもいいでしょう。そうすれば脈があると思わせられますから。

 この魔法はつまり友達の期間が長〜い仕込みになるわけです。普段からバッチリメイクして、ずっと女らしさを演じていたら、いざ素面を見せるのは勇気がいります。だって女らしさの演技のほうが男性から見たら魅力的なはずです。しかし、第一回の解答『【お悩み相談】なぜ一目ぼれの恋はダメなのか』で第一印象の話をしましたが、このパターンだと好感度を急降下させてしまいかねないわけです。ならば逆に普段は素面の自分で友達のポジションを獲得しておいた上で、ここぞという時だけ気合を入れて女になる。これなら好印象を急上昇させられるのではないですか。こっちのほうが戦略的にも楽でしょう。第二回の解答『【お悩み相談】結婚はコスパが悪い?! せやかて男友達10人つくったらええやんけ! 問題志向と目的志向』で話したシンデレラもそうでしたよね。普段はシンデレラ(灰かぶり)などと呼ばれて、汚れた服を着て奴隷のように扱われている。しかし王子様の舞踏会では一転して、バッチリメイクに、キラキラしたアクセサリーをつけて、白無垢のドレスに着替えるのです。




■男が結婚相手に求める条件

 将来、その男友達が、夫になる可能性を考えるならば、これも知っておいたほうがいいでしょう。

 条件は様々だと思いますが、一般に、

 1、高額所得者はトロフィーワイフを欲する。妻は自分にハクをつけるための所有物。他人に見せびらかして羨望されたい。賢く美しく若いほどよい。

 2、一般の会社員は家政婦を欲する。仕事に専念したいから、炊事、洗濯、掃除、育児、介護、ともかく家事を全部やって欲しい。

 3、自営業、フリーランスは相棒を欲する。家庭と仕事の共同運営者が欲しい。

 4、低所得者は自分よりも所得のある女性を欲する。低所得にもいろいろ事情はある。非正規、失業、病気、障害、社会不適合、ヒモ男など。


 こうした傾向があります。1と2は女は男のいうことを聞くもの、黙って従うものという、男尊女卑の前近代的な発想です。2は昭和までの特に都市部におけるロールモデルでもあります。4はここでは問いません。

 21世紀の価値観は無論3です。トノガタは現代のアラサー男性で自営の農家ということなので、相棒になりえる人が良かったのでしょう。男女同権を理解している世代は家事育児を分担するのは当たり前ですし、農家なら一緒に働ける人が理想でしょう。

 そうすると、どうでしょうか。イクミとトノガタは案外いいコンビなんじゃないですか?マサコから見ても。トノガタはイクミの尻に敷かれると思いますが、農家としてうまくやっていけるんじゃないですか?もし姑が猛者でも怯まないでしょう?いや、おそらくイクミは親族に気に入られたのではないですか?どっちにしろイクミには陰謀を巡らす能力と行動力がありますからうまくやれるでしょう。それに農業は天候と災害に左右されるし、TPPが待ち受けていますから、トノガタからするとイクミは頼もしいんじゃないですか。

 自分の意志がなくて、判断を夫に全部預けてしまう依存的な女性は、幸せも、夫がしてくれるものだから、もし幸せを感じられないのなら、夫を責めるだろうと思います。あなたがしてくれないのが悪い!と愚痴るでしょう。現代の男性はそういう受身の女性を避けてます。なぜなら自分の母親がそういう世代だからです。今の20代、30代の親の世代だと、男は仕事、女は家事、男は女を養うもの、女は男に従うものという旧態依然とした価値観が残っている世代です。このモデルでは母親が口うるさくて、しかも依存的な人間だと特に夫婦関係がうまくいかないはずです。そしてこの場合、息子からすると母親が悪になります。男は父親に自分を重ねますし、学校では男女同権を学んでいますから、結婚なんてオヤジのように身を粉にして働いても感謝されず妻にガミガミ言われるだけで何の得にもならないという信念ができるのです。男性の非婚化はこうした母親嫌悪にも要因があると思います。自分の母親がそうだからといって世の中の女性がみんな同じではないのですが、無意識というのは極端な考えをします。たとえサンプルが母親だけでも母親は息子にとっては最重要人物の一人ですからイコール女性全般と捉えてしまうのです。また既婚の身近な人の愚痴やインターネット上の本音トークなどがその信念を強めてもいます。

 現実的な判断として、そもそも依存されたら共倒れになってしまうということもあります。現代は格差が拡大して収入が少ない男性が多いですから。

 ですから今の20代、30代の男性がパートナーに求めているのは、依存的な女より、味方にしたら心強い女です。失業、病気、介護、事件、事故、災害、戦争、宇宙人襲来、ロボットの反逆、ムー大陸浮上、人生には何が起こるかわかりません。パートナーは助け合えないより、助け合えたほうがいいに決まってます。ただ守らなきゃいけない人よりも一緒に戦ってくれる人がいいに決まってます。この傾向は現在、自営業、フリーランスに留まらず、一般の会社員、非正規雇用の人にも当てはまります。そして拡がりつづけるでしょう。

 ようは高額所得者以外の男はみんな、「この人と幸せになりたい、この人とだったらどんなことも乗り越えられる。怖くない」と思える人を求めているわけです。

 そうした判断から、トノガタはイクミを選んだ。マサコじゃなく。祖父母、両親、兄弟姉妹、自分の親族との関係も含めて人間を総合的に判断した結果、伴侶にしたいと思ったのがイクミだったのです。


 以上、ここまでが、イクミとトノガタのカップル成立の分析でもあります。断って置きますがマサコが女としてイクミに劣っているという意味はありません。


 予言しますが、
 

 結婚とは「対等な関係で、自分たちで創造していく幸福のための生活動態である」

 実存主義とフェミニズムと深い信頼による契約結婚


 これからはこの2点を踏まえた結婚がスタンダードになります。50年後には確実にそうなっています。50年前には、既にその方向で舵は切られていますが、新しい価値観が一般化するには100年はかかるものです。ともかく幸せな結婚をしたい人はこの2点をよく理解しましょう。今から未来を先取りするのです。
 



■男が女に取る態度の意味

 男はその女をどう思っているかで取る態度が違います。

●ヤリたいだけだと
何でも同調して反論しない。ご機嫌を取る。割り勘を固辞して奢たがる。記念日でもないのにプレゼントをする。自分を大きくみせようとカッコつける。話を盛る。異様にマメ。二人っきりになりたがる。酒を飲ませたがる。家まで送りたがる。家に行きたがる。ラブホに近いところで食事をしたがる。

●バカにしていると
バカにする。パワハラする。セクハラする。ディスする。容姿をけなす。名前で呼ばず、おまえ、おい、と呼ぶ。

●一目置いていると
相談する。意見を求める。腹を割る。頼る。任せる。

●気を許していると
本音をいう。ギャクをいう。シモネタをいう。甘える。

●大事に思ってると
秘密を嫌う、嘘をつかない。言わなくていいことも正直に話す。真剣に怒る。

●わかってほしいと思っていると
自分のことを話したがる。トラウマでも話す。なんでも知りたがる。

●どうでもいいと思ってると
話かけすらしない。話を聞いてない。目を合わせない。


 つまり男が、女を人として対等に思っていると、媚びないし、粗末にもしません。フランクか、誠実に接します。しかしいらないこともズケズケ言い出すでしょう。否定されようが受け入れられまいが、自分の考え、要望を言います。ねじ伏せようとしてるわけでなく、それは自分をわかって欲しいのです。腹を割って欲しいから腹を割っているわけです。

 男がそのように女に向かって回路を開いている状態では、器用に、嘘と真をスイッチングできません。なので子供の部分が出てくることがあります。ボケをかましたり、変なイタズラをするのは地が出てる証拠です。バカなの?と思うこともあるかもしれませんが、受けを狙ったり、イタズラをしたがるのは楽しい気持ちになっていて、楽しませたいだけなのです。ようは父親が子供にふざけるのと一緒なので、リアクションをとってあげる優しさを忘れないでください。度が過ぎるのは怒るべきだし、面白くないなら面白くないと言えばいいので。受け入れられないことは、我慢しなくていいんですから。
 
 ところがセックスがしたいだけだと嘘をつく頻度がグーンと高くなります。自分を大きくみせようとカッコつけます。優しくして善人を演じ、なんでもハイハイいうことを聞いて、女特有のどうでもいい話にも同調して、金払いをよくして、気を引こうとします。それは、セックスという見返りのために貸しをつくろうとしてるわけです。

 
 以上で男が女に見せる態度の意味がだいたいわかると思います。ただし、ヤリたいと思ってるし、一目置いてるということもあります。なので、ただヤリたいだけの男は避ければいいのです。無論、頭の悪い男、暴力男を避けるのはいうまでもありません。

 


■マサコがこれからすべきこと

 ここまでで答えは出ています。男性への依存心を捨てて、自分の希望と意見を言える人、嫌なことは嫌と言える人になってください。男性だけでなく同性に対しても。これができるようになれば、すぐにでも「こいつやるな」と一目置かれるようになりますから。イクミみたいに毒舌になっても構いません。気にせず思ったことを口にしてみてください。もしそれで他人の気分を害してしまったら、すぐに謝ればいいだけです。もし許してくれなかったり、嫌われたりしたら、その人はスルーすればいいだけです。

 しかし、意識してすぐにはできないでしょう。なので打撃系の格闘技かエクササイズに通うことをおすすめします。実用的な護身術でもいいですが、できればスパーリング、試合をさせてくれるところがいいです。攻撃と防御のせめぎ合いである格闘技は自然と相手の気、呼吸、意志を読む訓練ができます。これは男性への依存心を捨てて、自分の希望と意見を言える人、嫌なことは嫌と言える人になることに繋がります。

 人と仲良くする能力はたいがいの人は生まれ時から自然と訓練していますが、敵を制圧する能力、攻撃を躱す能力はたいがいの人が未開発です。女性が男性に受身になりがちなのは暴力を抑止するためでもありますが、あえて戦闘能力を身につけると男性の見方が変わるはずです。腕力では勝てなくても技術を持っていれば、無意識にある男性の暴力への恐怖心は薄らぐからです。そしてさらにその先まで、格闘技の修練を積むと、俗に言う「心」で見る、「気」が見えるようになります。すると相手の内面がよく見えるようになります。勝てるか、勝てないか、たいしたことないのか、たいしたことあるのか、尊敬できるのか、できないのか、頼りになるのか、ならないのか。

 無論、サウンドバックを叩く!蹴る!は怒りやストレスを発散するにもうってつけです。




■おさらい

 前回までの解答をもう一回、わかりやすく言います。


 同性の友達はどうやって友達になったの?いつの間にか友達になってたんじゃないの?

 友達って出会った時に運命を感じたの?一目惚れしたの?してないよね?

 恋人、配偶者もそれでいいんじゃないの?

 いつの間にか恋人、配偶者になるのが恋人、配偶者なんじゃないの?

 運命とか、一目惚れとかじゃなくてさ。

 なんで恋人、配偶者だけ自分の意志で選択しようとするの?

 恋人、配偶者は保険でも家電でもないんだよ。保険、家電を選ぶように、この人は私にとって必要か、私をグレードアップさせてくれるか、子供が生まれた時に、病気した時に、定年した時に役に立つか、あれこれ未来を予想して、コスト、スペック、リスクを比較検討するから迷うんだよ。

 同性の友達にそういう発想をしたことが一度でもあったかい?

 してないよね。それで何か不都合が生じたの?

 友達は価値観が合わないところがあっても、スルーして、合うところだけでうまくやってるでしょう?

 恋人、配偶者も全く同じように捉えたらいいじゃないですか?

 恋人、配偶者は確かに特別な存在だけど、その関係は、友達と友達になったようにしてなるもの。

 だから問題を複雑にしてるのはあなた自身。問題はシンプルにしないと解決しない。

 どうかシンプルに捉えてください。あなたの幸福のために。





■もしまた友達と同じ人を好きになってしまったら

 これで悩む人がいますが、この答えは本当は即答できないといけません。

 今回、マサコは友達と同じ人を好きになったわけですが、それを知りませんでした。もしまた友達と同じ人を好きになってしまったらどうしますか?友達のだれだれちゃんも彼のことが好きだったとしたら?


①譲って、友達と彼がうまく行ったら、もしも譲っていなかったら……という思考に囚われます。
②譲ったのに友達と彼がうまく行かなかったら、譲ったことがバカバカしくなるだけです。
③戦って負けて、友達と彼がうまく行ったら、諦めるしか選択肢はありません。
④戦って負けて、友達と彼がうまく行かなかったら、自分が付き合ってもうまく行かないとわかるでしょう。
⑤戦って勝って、彼とうまく行かなかったら、それまでのことです。
⑥戦って勝って、彼とうまく行ったら御の字でしょう。



 理想としては⑥ですよね。ならば、戦ったらいいんじゃないですか。負けるとしても最初から対戦放棄するよりは、戦ったほうが後悔しないはずです。

「同じ人を好きになっても私は引き下がらない。友達関係は解消、倒れるまで戦う!」

 友達とそういう取り決めをしておけば、後で、奪った奪らないで揉めることはないでしょう。恋愛で「いい人」になっても自分は得しないし、単純にそっちのほうがカッコいいですよ。女の生き様として。

 まぁ追いかけると逃げるという法則があるので、譲ったと見せかけて敵を騙し、彼に追いかけさせるという高度な魔法を使う人もいるかもしれませんけど。笑

 女同士のバトルって勝ったほうが性格が悪い感じに見えてしまうじゃないですか。そうすると男は負けた方に同情しますよね。笑

 だからライバルのほうが上手でも、涙を溜めて、

「あの人に○○くんに近づくなって言われちゃった。本当に好きなんだね、○○くんのこと。なんかごめんね。わたしもう○○くんには会えないよね。(愛おしそうに目をじーっと見て、無理した笑顔で涙を一粒こぼし)……さようなら(ダッシュ!)」

 で形勢逆転できることもあるかもしれないですよ。笑

 「おい待てよ!」つって。笑


 友達の彼を好きになってしまった時も同じです。自分か相手が既婚で子供がいれば子供にダメージを与えるし、裁判になるのでリスクを考えたほうがいいと思いますが、結婚していないならアタックしてはいけない決まりはありません。


 そもそも奪った奪られたで騒いでいるようでは恋愛なんてできません。

・パートナーはいないが、パートナーのいる人を好きになってしまう
・パートナーはいないが、パートナーのいる人から好かれてしまう
・パートナーがいても、パートナーのいない人を好きになってしまう
・パートナーがいても、パートナーのいる人を好きになってしまう
・パートナーがいても、パートナーのいない人から好かれてしまう
・パートナーがいても、パートナーのいる人から好かれてしまう

 これは全部、日常で普通に起こることです。老若男女問わず。パートナーがいてもパートナー以上に相性のいい人にめぐり逢うことも可能性としては十分に考えられます。しかしそこで揺らがないために自ら「意志する」のが愛です。愛において頼りになるのは己れの意志だけです。だって愛には保証がないんですから。愛は自己申告するものであり、相手からの愛はこちらを愛してくれている感覚、またその感覚のある相手からの自己申告、でわかるものです。精神的には、このふたつだけで結びついてカップルは成立しています。
 
 サルトルとボーヴォワールに共感できないのなら、この関係性を他にはない特別なものにするために自分自身と相手に対して「絶対に裏切らない」という貞操の誓いを立てることです。しかし、男性ですと、性欲によって愛の誓いが抑制されることもしばしばです。だから男は誘惑に打ち勝つ意志の強さがないと愛を守れません。バレなきゃいいというのは、その時点で愛は破綻しています。しかし、浮気は浮気、風俗は風俗、AVはAVだと自己正当化する男性は多いです。男がこれですから、女も大して変わらない気がしますが、ともかく愛はいつでも非常に危ういのです。

 愛は心の深くまで結びつくと、人間を気高くし、強くしてくれますが、しかし過保護にしないと守れないほど弱いというなんとも矛盾したものです。つまり非常に取扱いが難しい。それでも四の五の言わず、自分がフラつかないように、相手がフラつかないように努力しつづけることです。それが一夫一婦制の愛というものなのですから。これはある意味苦行です。耐えられない人がいてもおかしくないでしょう。なら、サルトルとボーヴォワールのようになるのもひとつの手です。

 そう考えるとティーンの恋愛がうまくいかないのは当たり前です。オトナもそうです。無鉄砲に正面からぶつかって行って破綻するのが若さなら、問題を棚上げしたり、逃げたり、隠したりして向き合わないのがオトナの手口でしょう。だから浮気、不倫、冷めきった夫婦、離婚も当たり前のことなのです。

 浮気、不倫、冷めきった夫婦、離婚は、私に言わせれば、みんな、愛のない、努力もしない、責任転嫁の、要求ばかりする、自己正当化の残念な人たちですが、マサコだって、私は大和撫子、シコヤマ系!貞操が固いですから一緒にされたくありません!と言うかもしれません。しかし、他人は必ずしもそうじゃないことは覚えておかなければいけません。他人の行為は他人の意志任せですから、他人を思い通りにしたければ洗脳して奴隷にするしかありません。でもそんなことをしたら犯罪です。その愛が、その人の意志でないのならそれはもはや愛ではないのはわかりますよね。

 相手の自分への愛は相手に任せきるしかないのです。ですから自己を反省はしても他人を責めるのはやめましょう。結局のところ、愛は愛にふさわしくなろうとする自分の意志のことです。自分だけを愛してくれることを期待する気持ちはあっても、打算や嫉妬は愛を劣化させてしまいます。劣化した愛は人の心に届きません。ならばすべきことはいつでも自分の愛をピュアにしておくことです。しかし、先に言ったように脅威になりそうなライバルがいたら戦って潰せばいいのです。イクミがしたように、狡猾に卑怯に強かに戦うのです。
 



■今回のまとめ

・この人!と確信ができる人が現れたら、そこからは受身でいるだけでは駄目。相手にバレないようにシタタカになること。受身でいると脈がないと思われやすい。
・恋をしているときは、周りを見ろ。敵がいたら第三者のふりをして近づいて、潰せ。
・価値観が100%合致する他人なんていない。価値観をすり合わせていくこと、すり合わせられないところは思い切って放置すること。
・男性への依存心を捨てて、自分の希望と意見を言える人、嫌なことは嫌と言える人になること。
・意志も愛も矛盾のない言葉、態度で伝えない限り伝わらない。以心伝心に期待してはいけない。言わないでもわかるだろう、態度で察しろはダメ。
・親しくしたい男性には相棒になろうとすること。
・愛は互いの自由意志で成り立っている。
・愛は誘惑や、もっと相性のいい人、欲求不満、など諸々の事象に日常的に揺らがせられている。
・だから維持するために努力が必要。
・しかし相手に過度に期待はできない。
・相手に愛を強制してしまったら、それは愛ではない。愛はその人の意志によらなければ愛ではない。
・だから相手をコントロールしようとせず、自分の愛をピュアにするように努めるしかない。
・もし愛の関係が壊れても恨んではいけない。
・しかし敵を認めたら最初から諦めてはいけない。倒れるまで戦う。愛は守るものなのだから。




■失恋したら

 最後に、今回の件は、一言で言って、マサコの勘違いだったということに尽きると思います。トノガタの運命の相手はイクミのほうだったのです。トノガタからすると、マサコというタイプの子が登場したことで「イクミで本当にいいの?」と試されたのだと思います。いや、親友のマサコが横槍になったことでイクミも試されました。つまりマサコは二人の運命に役者の一人として寄与したわけです。だからマサコの恋は十分すぎる意味があります。自分の幸福には結びつかなかったけれど、二人を結びつけたのですから。そんな役させんなよ運命!と、納得がいかなくても、運命がマサコにその大役を任せたことの意味を考えてください。他に誰がいますか。この役はマサコじゃなきゃ駄目だったんですよ。ライバルが絶世の美女だったらイクミはアッサリ、トノガタを諦めていたはずです。マサコだったから激しい嫉妬を燃やせたんです。イクミの友達のマサコだったからトノガタは揺らいだんです。

 今は辛いと思いますが、ここで挫けるのはつまらないです。まだアラサーなんですからいくらでも挽回できます。 

 結婚したいのかしたくないのか、自分の気持ちがよくわからなくなっているようですが、最近、以下の本を読みました。

 雨宮まみ「ずっと独身でいるつもり?」KKベストセラーズ

 小倉千加子「結婚の条件」朝日新聞社

 北条かや「本当は結婚したくないのだ症候群」青春出版

 他の同世代の女子が結婚をどう考えているかを知るのもヒントになると思います。生き方はひとつではありません。結婚は実際、してもしなくてもいいんです。「幸福のための生活動態」を一人で実現できる人は一人でやったほうがいいでしょう。その方が誰にも気兼ねがいらないし自由にできますから。あるいは北条かやが著書で言及している独身者のためのゲーテッド・コミュニティを構築するのだっていい。結婚だけが「幸福のための生活動態」を実現させてくれるわけではないのだから、なにも結婚にだけ、こだわる必要はないんです。

 それにしても、男なんてシャボン玉!結婚なんて人生の墓場!などと達観はしないでください。人生には、こうすれば絶対幸せになれる!なんていうロールモデルなんてないのですから、迷いながら、つまずきながら生きればいいのです。結論なんて死んでから出せばいいのです。


 さて、引き続きあちこち行ってみましょう。トノガタが運命の人でなかったのですから、これから出会う人が運命です。


 それじゃあ、いつもの行きますか!


 マサコの幸せを祈って御唱和ください!

                  ∧-∧
ずんどこべんろんちょ━━( ゚∀゚ )っ━━━━━!!!!
                 (つ   /
                 |  (⌒)
                  し⌒
                  | | |
 (寸)


 



 
posted by 駿喆咲道 at 11:22 | TrackBack(0) | 恋愛心理考 | 更新情報をチェックする






■恋愛にも新規顧客開拓にも使える出遭いの教科書
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駿喆咲道@suntetusakudu

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1978年生まれ、東京都在住。「人間とは何か、私とは何か」をテーマに、実存と人間関係の悩みに光を注ぐことを使命にしています。尊敬する人は『夜と霧』の著者 V.E.フランクル(ロゴセラピー)です。

私は常に「道」を求めて開発改善に努めています。それゆえ記事の投稿後も何度も推敲を繰り返します。それにより読者に損害が生じることは恐らくありませんので御安心ください。

なお、毒舌、エスプリ、おやじギャグ、スラングなどを用いたり、テキトーな言葉遊びによって人を煙に巻くような話をすることがあります。下ネタを発することもあります。その旨、ご注意ください。


I produced this template on August 29,2017.


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